渦潮を臨み緑豊かな鳴門公園に位置する「大塚国際美術館」。古代壁画から世界２５ヶ国１９０余の美術館が所蔵する現代絵画まで、1,000点を超える世界の名画を特殊技術によって、陶板で原寸大に再現、展示しています。約４ｋｍに及ぶ鑑賞ルートには、古代遺跡や礼拝堂を現地の空間そのままに再現した立体展示のほか、レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」、ゴッホ「ヒマワリ」、ピカソ「ゲルニカ」など、美術書などで一度は見たことがあるような名画を美術史の流れに沿って展示しています。
なかでも、ミケランジェロが描いた天井画と正面祭壇壁画「最後の審判」とともに立体再現した「システィーナ・ホール」は必見です。
さらに、本来なら6点同時に鑑賞することができないエル・グレコ「大祭壇衝立画」の推定復元や、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の修復前後の比較展示、かつて日本にありながら1945年に戦禍で焼失したゴッホの幻の「ヒマワリ」の再現など、陶板の特性を活かした、ここでしか見られない展示もみどころです。
大塚国際美術館は常設展示の美術館なので、日本にいながらにして世界の美術館巡りをいつでも体験することができる陶板名画美術館です。音声ガイドに加え美術ボランティアによる「定時ガイド」やテーマを設けた「ギャラリートークツアー」など、鑑賞サポートも充実しています。
※写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです。